講談を作ってみた

おはようございます。今日のタイトルはどう思いますか?話せば3分。読むと長いよ。ということで、どうぞ一席お付き合いください。m(__)m

 講談と鰻。美女と野獣じゃあございません。講談と鰻です。おっと、鰻と講談じゃあイケません。物事には順序と言うものがございます。いいですか、講談を聴いて、鰻を食べる。鰻が先だとイケません。舶来製であろうスーツをビシッと着た男前の一人の紳士。講談の前に鰻と日本酒でご満悦。肝心の講談の時にお腹がくーーっと重くなり、知らないうちに瞼もこう、くーーとおもくなる。そうなるといつもきりっと締まったお口が睡魔と共に重さでこう口が、だらーんとだらしなく開いて間抜け顔になる。よく見ると少し白目が見えます。あらあら男前のこの人も人の子なのね。と、講談もそぞろで普段は見られないであろう男前の無防備な姿を回りはチラチラ、チラ見をしていました。そのうちに、緩んだ口元からツーっと光るものが。伸びてはチジミ、伸びてはチジム。寝顔だけならまだしも、この光る物の動きが気になって仕方ありません。伸びてはチジミ、伸びてはチジム。これじゃあ周りの人は講談を聴くよりかあ、間抜けずらを見た方が面白い。と皆さんは講談そっちのけでチラチラ間抜けの寝顔を見る。今度はどこまで伸びるのかとチラチラ息を飲んでみていると、途中で切れることなくまっつっぐにツーっと下に伸びていきます。そして、またツーっと口元に戻る。「今度のは、長かったね。」「前のが短か過ぎた。」ぼそぼそと話声が聞こえ始めます。「人の涎はあんなにものびるものかね。」「鰻を食べたから伸びるんだよ」「ばかだね。生きている鰻はヌルヌルだけど食べたのは焼いた鰻、ヌルヌルした蒲焼なんか聞いた事無いし、あったとしても気持ち悪くて食べれないよ。」「はぁーバカとわなんだ!そんなこと、100も承知だぁ、こっちとらぁー、鰻なんて赤子の時から食べてるわい!」「はー、バカの上に嘘つきかい、」「なんだとー、おい表に出ろい!」周りは「やれ、やれ」とまくしたて、とても講談どころでは有りません。「もー、うるさいね間抜け顔が起きちまうよ」「はーああああ、!!」と「うるさい」といった声の方をバット睨み返したとき、今まで見た事の無い早さで光るものがツーっと伸びた!みなさん、ハットそれに気が付いた。「あーッと」声が漏れる中、舶来製であろう素敵なスーツの上着右ポケット当たりめがけてさらにスーッと伸びていく。あれが付いちゃあシミになり、いっちょうらいも台無しだ。あーー、ツーっと光る物が途中で切れることなくもう少しで舶来製であろう素敵なスーツの上着右ポケット当たり付きそうだ!!と、思ったとき、寝ながらズズっとご本人様。ツーとのびた光る物は途中で切れることなくご本人さまの口の中にスーッと納まり皆さん、拍手喝采!!拍手の音で目を覚ましたご本人様はそんなことは夢にも思は無い。男前の間抜けずらは寝起き顔でキョトンとしています。その顔が面白くて、又大笑い!

男前の間抜けずらは口元を拭きながらみんながゲラゲラ笑っているのをみて、「チェッ、そんなに面白かったのか、こっちとら聞き損なった!」

訳も分からず講談師の顔を見ると鬼の形相でこちらを見ています。「はーはん、この顔が面白くてみなさんこんなに笑っているんだ。とりあえず笑うか。」とご本人様の笑う顔をみて、お株を取られた講談師も大笑い。さっきまで取っ組み合いになりそうな二人も肩を組みながらそれを見て又どっと大笑い。順番が逆になり大笑いしたという「両国うなぎ2階「どんぶり会」喜怒哀楽」の一席でした。m(__)m

 

初の自作の講談はいかがでしたか?

 最後まで読んで頂きありがとうございました。(=^・・^=)

毎月21日 両国鰻さん2階で講談会「どんぶり会」が有ります。中入りにお稲荷さんとお茶が出ます。講談終了後、つくねの串。日本酒、うな丼、おしんこが出て4000円です。タイミングが合えば是非お出かけください。(*^▽^*)

 

今週も張り切って生きましょう!!